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デザイン・建築
開化図案 文明開化にはじまる商業デザイン
本体価格2,800円+税
(著)佐野宏明
体裁/ タテ254㎜×ヨコ180㎜×厚み14㎜(外寸)
ISBN978-4-8381-0617-2 (2022.1)
『浪漫図案』『モダン図案』に続くレトロ図案シリーズ第三弾。
文明開化の足音高く、西洋の文化を貪欲に吸収し、近代化を急ぐ日本。
激動の明治維新の頃から昭和初期にかけてのパッケージやラベルの数々。
西洋のデザインを参考にしながら、日本らしさを伝える輸出品のパッケージやラベル、
またビールやタバコなど「ハイカラ」な商品を彩るパッケージなどがきっしり掲載される。
クリエイターにとっては書体や飾り罫、色調などすべてがデザインソースになる一冊。
ヨーロッパの看板図鑑
本体価格2,800円+税
(著)上野美千代
体裁/B5変 並製本 192頁
ISBN978-4-8381-0607-3 (2020.11)
ヨーロッパの街角には、心ときめくアートがあふれている!
看板を中心としたユニークな路地裏のアートたち。
ヨーロッパの22ヶ国を旅して集めたコレクションの中から、約800枚の写真を厳選し、「業種別」「形状別」「モチーフ別」のカテゴリーに分類。
さらに「お菓子・パン」「カフェ・レストラン」「ファッション」「黒板・プレート」「矢印・標識」「壁オブジェ」「自転車・バイク」「人形・おもちゃ」「ヒト型」「ネコ」など37のジャンル別に紹介。
まさに「図鑑」となる充実のラインナップ。豊富な実例は、お店づくりや町づくりの貴重な資料にも最適。
西欧~北欧~東欧、女性ならではの感性で切り取られた、美しくアートなオブジェや街角のシーンの数々。ページをめくっていくと、まるでヨーロッパの古い石畳の通りをゆっくりと歩いているような感覚に。
さぁ、あなただけの宝ものを見つけに、心踊るヨーロッパの街角美術館へ!
モダン図案
本体価格2,800円+税
(編/編-)佐野 宏明
体裁/ 254mm×179mm 総176頁
ISBN978-4-8381-0587-8 (2019.7)
幕末の開国から始まった文明開化は、西洋から日本に多くのものをもたらした。人々は、今まで見たこともない舶来品に驚き、憧れ、羨望し、自らの生活レベルの向上のため、近代化に奔走した。政府は殖産興業の旗印のもと、西洋の技術を導入し、石鹸、ビール、生糸など、消費製品の国産化を躍起になって進め西洋諸国に追いつこうとした。
民間分野でも、明治時代は多くの開拓者達を生んだ。石鹸の堤磯右衛門、長瀬富郎、歯磨の福原有信、小林富次郎、化粧品の平尾賛平、桃谷政次郎、中山太一など、枚挙に暇がない。彼らは、口を揃えて言う。「舶来品に国内市場を席巻されるのは面白くない。対抗できるような、高品質の国産品を開発したい」その血のにじむような努力の結果、多くの魅力あふれる商品が誕生した。
それら商品がまとう意匠も、舶来品の模倣では味気ない。かといって、江戸から続く伝統的な浮世絵デザインのままでは、商品の先進性、斬新さが伝わらない。そこで編み出されたのが和洋折衷様式である。海外からのデザイン様式をベースにうまく日本風にアレンジする。そこには、伝統的な縦書き文化から横書きへの変革、和紙から洋紙への転換など、越えるべきハードルも多かったと思われるが、試行錯誤を重ね見事な意匠が多く残されている。
日本に入ってきた西洋様式の代表は、明治前半はビクトリア様式、明治後半はアールヌーボー、大正時代はアールデコである。陶磁器の包み紙として欧州に流出した浮世絵などが、ジャポニズムとして西洋美術に影響を与え、それがアールヌーボーとして日本に帰ってくる。日本のDNAが元々盛り込まれているので日本文化との親和性も高い。
さて、タイトル「モダン図案」である。デザインの世界をいつからモダンと呼ぶかは諸説あると思うが、本書では、明治以降、舶来品の影響を受け西洋様式を日本風に昇華したデザインをそう呼びたい。本編では、イメージが重要視されたトイレタリーや化粧品のパッケージデザインを中心に紹介する。
その分野で明治後半から昭和初期にかけて、特にメジャーな化粧品ブランドを上げると、クラブ、レート、桃谷、御園であろう。パッケージデザインもそれらの企業が先導していったと言える。本書では、クラブ、レート、桃谷の三社に関して、特に章を立てて「パッケージ大全」として、可能な限りの資料を網羅した。それを俯瞰することは、化粧品界の商業デザイン史を辿ることでもある。
戦後(昭和20年以降)も、モダンデザインは続く。より洗練され、合理的なデザインへと進化するのではあるが、筆者はあまり好きになれない。初期のモダンデザインが良いのである。過剰に凝りすぎた、色彩豊かな、時には少しぎこちない、魂あふれる図案が好きである。
ともあれ、華やかりし、心うきうきするような、モダン図案の世界を堪能あれ。
koha* 50/15 PATTERNS
本体価格4,500円+税
(著/160頁)koha*
体裁/ 縦242mm ×横168mm
ISBN978-4-8381-9841-2 (2019.3)
京都の乙女文化発信クリエイター・koha*(コハ)。
2004 年より発表してきたファブリックデザインをすべて掲載。
15 周年になる今年、50 作目をリリース。
巻末にはラッピングや便箋などにも使えるオリジナルペーパー付。
(表紙カバーは箔押し)
2019.03
北大路アオアザのブログで紹介しています!
ぜひご覧ください
https://kitaojiaoaza.blogspot.com/2019/03/koha-5015-patterns.html
アート戦略/コンテンポラリーアート虎の巻
本体価格3,000円+税
(著)後藤繁雄
体裁/A5判-320頁 A5判-320頁
ISBN978-4-8381-0576-2 (2018.4)
【表紙カバーの色は3種類ございますが、色のご指定はできません。あらかじめご了承ください】
コンテンポラリーアートは、実にエキサイティングでスリリングで魅力的な領域だ。美術大学生から投資家まで。様々な年齢や階層や人種を超えて、人々のハートを掴み続けている。衰退の気配はない。景気が激変しようが、天変地異が襲ってこようが、アートの動きは止まることはないだろう。意表をついて、インスタントに「素晴らしい」アートが生み出されたりすることもあれば、信じられないほどの高額で売買されたりもする。何が「コンテンポラリーアート」において起こっているのか?
しかし相変わらず、アートの問題は、それを鑑賞したり理解したりできるかという問題だと思われている。天才的な直感やセンスがないとアーティストになれないと思われている。つまり、どんな「価値形態」なのか、どうやって「価値形成」されてできあがるかという問題として、あまりにも捉えられていないのだ。たった今生まれたばかりの「コンテンポラリーアート」は、ある意味で「新商品」「新製品」である。若くて無名な人の新作は、価値が定まらず、あるアーティストたちの作品は、天文学的な高額で売買される。「なぜ?」ではなく「どうすれば?」新製品である生まれたてのコンテンポラリーアートを、高い価値として生成できるのか。そのことを考える時代なのだ。
コンテンポラリーアートは、「今・ここ」のものだが、マルセル・デュシャン以降の約100年をかけて「アートワールド」という「価値のゲーム」「価値の国」をつくりあげてきたことは無視できない。そして、「アートの思考法」というものを生み出してきた。ツボがある。アート作品自体は、「今・ここ」にあるのに、ゲームのルールがわからないと、全くお手上げな「謎のモノ」。でも、勉強しないとアートがわからない、アートワールドに入れないなんて、おかしくないか?
そんな事態に対処すべく、この本は書かれています。最初にお断りしておくと、万全ではない。コンテンポラリーアートは、きわめて流動性が高くて、ウイルスみたいな変容体だ。捕まえた途端、高速で変容するから。もはや「論文形式」なんかでは、捕まえられないだろう。そう思って、「コンテンポラリーアート虎の巻」として、ブログ形式でオンラインにアップして書いた(またアップデートするかもしれない)。
この本は僕流の「アートワールド」のツアーガイド。
さあ、時空の狂った魅惑のアート・イン・ワンダーランドへようこそ!
箱中天 箱の中の小宇宙
本体価格2,800円+税
(著)高橋善丸
体裁/A5判-256頁 A5判-256頁
ISBN978-4-8381-0573-1 (2018.2)
大名が花見をする時の弁当箱に始まり、化粧道具箱や算盤付の硯箱、携帯型の蓄音機、手提げ煙草盆にステレオビュアー、紙製フィルム映写機などなど、ユニークなアンティークの箱をオールカラー写真でご紹介。
弁当・化粧・墨硯・文具・娯楽・光学・科学・医薬の全8章で、高級品ではなく、日用品として使用されたそれぞれの分野に纏わるアンティーク箱を100点収録しています。
どれも小さな箱ながら様々な仕掛けが施され、様々な道具が綺麗に収まるように考え抜かれており、職人たちの拘りから生まれるアイデアは無限大。
さながら、箱の中に広がる小宇宙ともいえる、先人たちの技術の粋をご覧ください。
佛教の文様 (仏教の文様)
本体価格2,800円+税
(著)池 修
体裁/ 163mm×121mm 総320頁
ISBN978-4-8381-0561-8 (2017.11)
寺院の本堂や家庭の仏壇には、香炉や燭台などをのせる卓(しょく)があります。この卓には、法事や行事の際、三角あるいは四角の裂(きれ)が掛けられます。この裂を打敷(うちしき)といいます。
本書は、その「打敷」に使用されているさまざまな文様を紹介します。
寺院の内陣や仏壇内は金色に輝いていることが多いのですが、この中に金襴や錦などの高級織物や、刺繍された色彩豊かな打敷が掛けられることによって、より華やかで荘重な空間に変わります。仏や故人を敬う心から、高価な裂を用いて贅を尽くした打敷は、時代の流れによって厳粛さの中にも季節感のある織物を取り入れるようになりました。仏事を季節の行事のひとつとも認識していた、日本人の感性が伝わってきます。
これらの打敷は、特別な機会に、しかも期間限定で登場するだけですが、そこには当時の宗教空間に対する価値観や思いが込められています。また、当時の染織の粋を集めたデザインと色彩の打敷は、その時代を伺うことができる資料でもあります。
仏教の荘厳と打敷
打敷の歴史
打敷の図柄と色
打敷と行事
打敷の文様
[家紋] 菊御紋・裏菊紋・閑院宮菊紋・九重菊紋・八葉菊紋・五七桐紋・八藤文・近衛牡丹紋・二條藤紋・久我龍胆紋
[動物文] 龍文・鳳凰文・麒麟文・獅子文・鶴文・鳥文
[植物文] 蓮文・菊文・桐文・牡丹文・撫子文・紫陽花文・菖蒲文・葵文・花文・花籠文・唐花文・宝相華文
[有職文] 小葵文・轡唐草文・亀甲花菱文・七宝繋文・蜀江文
[その他] 天女文・法輪文・楽器文・雲文・波文・宝尽文
五色
・五色の色 ・禁色 ・色と装束 ・官位と色
陰陽五行
有職
・有職故実 ・有職の文様
索引
STEAMPUNK JEWELRY スチームパンク・ジュエリー
本体価格2,800円+税
(著)スパージョン・ヴォーン・ラトクリフ
体裁/B5変
ISBN978-4-8381-0528-1 (2015.7)
美しく、これまでに誰も見たことのない、「スチームパンク」の世界観にあふれたジュエリーたち。
ブレスレットにペンダント、リングにハットピンにネックレスにティアラ…。
スチームパンクファッションは、アクセサリーなしには完成しえない。
世界に散らばる、スチームパンクジュエリーの最高峰を行くアーティストを一挙紹介。
彼らのデザインの源とは。その原点とは。目指すものとは。
生きていれば、SF の父、ジュール・ヴェルヌも絶賛したであろう、アーティストのほとばしるインスピレーションと実用例を収録。スチームパンクの真髄が詰まった一冊
有職の文様
本体価格2,000円+税
(著)池 修
体裁/ 163mm×121mm 総320頁
ISBN978-4-8381-0535-9 (2015.1)
推古天皇の時代より、身分を色で表してきた日本。のちに、文様によっても区別するようになりました。このような状況下で生まれたのが「有職の文様」。宮中や公家の官職や儀式、装束や調度を指して「有職」といい、それらに特別に用いられた文様をいいます。その起源は大陸や平安時代以前にまで遡ることができ、時代によって変化し、生活に溶け込んでいったこれらの文様を見ることで、かつての日本人の感性の一端に触れることができます。
本書では、動物文や立涌文、唐草文といった「有職の文様」を、織り込まれた生地や描かれた調度品の写真とともに解説しています。同じ文様でも、色と文様の組み合わせによって、その華やかさや気品が少し異なって見えてくるなど、とても奥深い世界です。
また、「有職の文様」を見る上で必要となる装束の種類や織り方による生地の分類、有職故実などの知識も、写真やイラストを交えて解説しています。
海外の方にも「有職の文様」を紹介できるよう、巻末には英文要約と仏文要約を付けました。
「有職の文様」がどのように用いられたか。その世界を理解することで、今に伝わる日本古来の精神を感じることができます。
古建築の細部文様
本体価格7,000円+税
(著)近藤豊・本田敏雄
体裁/A4判-224頁 A4判-224頁
ISBN978-4-8381-0482-6 (2013.2)
昭和47年から49年にかけて『古建築装飾文様集成《草木編》・《鳥獣編》・《風月編》』と題して発刊された3冊をカラー化して、平成元年に『古建築の細部文様』と題して一冊にまとめて刊行した。本書は長らく品切れであった『古建築の細部文様』を復刻し、求めやすい価格に改定して出版。
京都や奈良、滋賀、鎌倉などに残る古い建築物。全体的に紹介されることはよくあるが、それらを構築している細部の意匠まで詳しく解説している本はほとんどない。
本書は細部の文様の多くをカラー写真で掲載、また巻末にはデザイン要素を線画に起こして収録。
建築を勉強する方にはもちろん、デザインに興味がある方にもおすすめの内容。
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