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京都のよみもの
そのまま あるがまま as it is 暮らしにお茶を
本体価格2,400円+税
(著)保科 眞智子
体裁/ 210x 148
ISBN9784838106127
これまでの長い歴史を振り返ると、どんな逆境にあろうとも、一服のお茶が人々を癒し、生きる力を与えてきたことが思い起こされます。 「茶の湯」には単に喉の渇きを潤すだけではない、こころの渇きを潤す効能があります。 不安定な時代こそ、飲む・食べる・暮らすといった、生きる上でなくてはならないことを軸に、足元を見つめ直してみると、意外な発見があるかもしれません。 また、これまでの経験上、外国人の方で「茶の湯」に興味を持つ方には、本質的であり、精神的な部分に惹かれる場合が多いようです。 逆輸入になりますが、そんな彼らとの交流を通して、海外から見た日本文化の魅力をヒントに、手元にある宝物を新たな視点で掘り下げてみるのも一案です。 本書では、これらの考察の後ろ盾として、識者との貴重なインタビューを収めています。 「茶の湯」という切り口で語られる内容は、歴史に学び、未来を描く上で多くの示唆に富んでいます。 きっと読者の皆様にとって、日本で守り伝えられてきた伝統文化の見識を深め、先行きの見えない時代を生き抜くインスピレーションとなることでしょう。 今こそ、「こころのお茶」とは何かを模索する時と考えています。 本書を通して「茶の湯」と出会い、こころの時間を豊かに愉しまれることを願っています。