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TOKYO INNOCENCE
本体価格2,800円+税
(写真)蜷川実花
ISBN978-4-8381-0502-1
蜷川実花は1990年代に東京デビューし、その後展覧会や写真集の発表を最も精鋭的に行ってきました。極彩色につつまれ、セットアップされた小劇場のような空間の中に、時代やメディアの先端を行く人々を包み込むように配置したその写真は、見る者の心を一瞬にして掴み、多くのファンを生み出し続けています。ギャラリーでの個展だけでなく、大型美術館での個展も、写真展としてかつてない多くの来場者を動員してきました。 蜷川実花の写真の魅力は、見る人を異次元へと離脱させ、パラダイスへと浮遊させるところにあります。しかしその甘い夢は同時に、毒を含んでいます。すぐれたファンタジー作品が快楽と恐怖を同居させているように、蜷川実花の写真は、存在の二面性その振幅を表現しているのです。 この『TOKYO INNOCENCE』は、蜷川実花がこの数年間とりためてきた“TOKYOのエッジ\\\\\\\\\\\\\\\"、“TOKYOのエクストリーム\\\\\\\\\\\\\\\"を集めた力作です。TOKYOは世界のカルチャーシーンの中でも特異的な存在で、つねに新しいイメージのハイブリッド(かけ算)が連鎖反応的に起き続けています。コスプレやヴィジュアル系は進化、いや突然変異を続けるオタクカルチャーと言ってよいでしょう。重要なことは、それらがアンダーグラウンドなものに留まらず、アイドルやポップカルチャーと結びつき、TVやWebの中で遊びまわっていることです。イノセントなまでの「プレイフル」こそ、TOKYOの特徴なのです。